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バスケ大会で20歳祝い交流 出身中学対抗 豊見城市民体育館 長嶺さん呼びかけ


バスケ大会で20歳祝い交流 出身中学対抗 豊見城市民体育館 長嶺さん呼びかけ バスケ大会を企画した長嶺早良さん
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【豊見城】中学時代に楽しんだバスケットボールを通して交流の輪を広げようと、20歳を迎えた新社会人らによる出身中学校対抗のバスケ大会が5日、豊見城市民体育館で開催された。男子は名護、読谷、中城など13校、女子は金城、兼城、北谷など5校の元バスケ部員らが出場した。かつてのチームメートとの連携プレーや、ライバル校と対戦を楽しんだ。
 8日の「成人の日」を前に企画したのは、うるま市立高江州中出身で、現在は国士舘大学2年生の長嶺早良さん。「一緒に青春を過ごした仲間と、再び楽しい時間を分かち合えたらと思い呼びかけた」と語った。東京から県内の友人らに連絡を取って準備。運営に5人を集め、協賛企業も得て開催に至った。
 大会の目的は交流で、初心者も参加可能とした。初心者による得点は加点するなどの特別ルールを設けた。
 決勝戦は男女ともコザ中と豊見城中の対戦になり、どちらも1点を競り合う白熱の試合展開になった。女子は27対19でコザ中が勝利した。男子は時間の都合により前半22対22の同点で試合終了し、じゃんけん対決で優勝校を決める予想外の展開になった結果、コザ中が勝利した。
 コザ中女子で、現在は順天堂大でバスケを続ける垣花明里さん=2年=は「中学の仲間とプレーするのは久しぶりで、みんなが得点できて楽しかった。男女ともに楽しみながらプレーし優勝できたのがうれしい」と話した。
 試合中、久しぶりのチームメートと連携してパスやシュートを決め、拍手が沸き上がる場面もあった。
 コザ中出身で上武大2年生の請舛楓さんも「互いの癖を分かっているので、久しぶりでもいい連携ができた。みんなで集まれるいい機会になった」と喜んだ。
 長嶺さんは「初めての試みで不安だったけれど、周囲の協力で開催できた。参加者たちが再会を楽しんでいるのを見てうれしかった。今後、壁にぶつかったときも、この大会をきっかけに仲間と助け合い、人生を豊かにしてもらえたら」と話した。 (岩崎みどり)