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伝統行事の復活で活性化 金武公会堂 (金武町) 103


伝統行事の復活で活性化 金武公会堂 (金武町) 103
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 金武区は、恩納岳と金武湾を望む金武町の中心に位置する。区は2023年9月に十五夜の伝統行事「トゥール(灯籠)」「ガーエー(ぶつかり合い)」「テービー(たいまつ)」を22年ぶりに復活させた。
 激しいぶつかり合いと夕闇の炎に、区内外からの見物客が沸いた。会場となった公会堂前広場を眺め、伊芸達博区長は「反響がすごかった。テービーはここにしかないので、見たことがない人が多かったはずだ」と振り返る。伊芸区長は「行事に人が集まることで、元気のある集落にしたい」と期待する。
 金武区の公民館である金武公会堂は金武グスクの隣に建てられ、50年近く地域住民に親しまれてきた。いまや住宅密集地となっているが、1150平方メートルの敷地の2階に400人収容のホールを備える。ホールでは新年会をはじめ老人会の敬老会、婦人会のサークル活動、青年会のダンスパーティーが開かれる。
 新型コロナ禍で行事の中止が続いたが、地域を練り歩いた昨年夏のエイサーを皮切りに再開し、公会堂に人が戻りつつある。
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 伊芸達博区長から一言 地域の憩いの場として、区民が入りやすく使いやすい公民館にしたい。
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 金武区のメモ 2023年11月末現在、2440世帯、4553人。
  (増田健太)(金曜掲載)