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「音和くんを救う会」が寄付 本部 余剰金、4団体などに


「音和くんを救う会」が寄付 本部 余剰金、4団体などに 「二十歳の集い」の実行委員の仲宗根卓希さん(左)に寄付金の余剰金を手渡す「音和くんを救う会」の金城邦亮代表=12月22日、本部町役場
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 【本部】急性骨髄性白血病を発症し、2021年10月に18歳で亡くなった渡久地音和(とわ)さんを支援した「音和くんを救う会」は12月22日、寄付金の余剰金を県内団体に寄贈した。
 本部町役場で開かれた贈呈式で、平良武康町長は「(音和さんが亡くなり)とても残念だったが、県内県外、多くの皆さんからの支援は心温まるものがあった。寄付金で多くの若者が育つ環境をつくりたい」と語った。音和さんの同級生、仲宗根卓希(いつき)さんは「(音和さんとは)小さい頃から高校生までずっと一緒に過ごしてきた。音和の分も精いっぱい生きたい」と語った。救う会代表の金城邦亮(くにあき)さんは「前を向いて無理せずに進んでいけたら」と語った。
 音和さんの母、千夏さんは「(音和の)治療中は必死な毎日だった。救う会の活動はたくさんの方の愛を感じ、心の支えだった」と語った。
 寄付金は本部町を通じ「本部町子ども子育てゆいまーる基金」「本部高校後援会」「沖縄県骨髄バンクを支援する会」「琉球大学玄米カフェ 玄こつ」の4団体に贈られる。音和さんの同年代が出席する「二十歳の集い」の記念品代にも使われた。
 (比嘉藍子通信員)