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南風原への愛 絵本に/具志堅萌子さん「南瓜姫」発行/町内幼小中に15冊寄贈


南風原への愛 絵本に/具志堅萌子さん「南瓜姫」発行/町内幼小中に15冊寄贈 具志堅萌子さん作の絵本「南瓜姫」
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 【南風原】南風原町在住の具志堅萌子さん(40)がこのほど、自作絵本「南瓜姫(かぼちゃひめ)」を発行した。大きなカボチャから生まれた女の子の成長を、優しいイラストで描いた。南風原に愛情を注ぐ具志堅さんが3年ほどかけて制作、ストーリーを練り上げ、自身でイラストも描いた。「ゆっくりと愛情を込めて作った。絵本を通して南風原に興味・関心を持ってもらいたい。大人にもぜひ読んでもらいたい」と話す。
 具志堅さんは15日、南風原町役場に赤嶺正之町長を訪ね、絵本完成を報告した。町立図書館や町内の幼稚園、小中学校などに向けて計15冊を寄贈した。赤嶺町長は、謝意を示しながら「親しみやすいイラストで、子どもたちも関心を持つだろう」と期待を寄せた。具志堅さんは「多くの人の協力を得ながら、絵や文章にこだわって作った」と説明した。
 具志堅さんは昨年8月、「南瓜姫」の読み聞かせを町立中央公民館で行い、ストーリーを初披露した。琉球箏の実演家で町職員の大城良紀さん(30)が、箏と三線を演奏。読み聞かせと音楽、踊りもあり、好評を博した。
 絵本は1100円(税込み)で、南風原観光案内所で購入可能。具志堅さんの読み聞かせと大城さんの演奏は、2月3、4日にイオン南風原ショッピングセンターで開かれる「南風原物産展」でも披露される。(岩崎みどり)