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プロの和食に児童ら笑顔 南城「島添の丘」 煮鉢会が「紡ぐ御膳」


プロの和食に児童ら笑顔 南城「島添の丘」 煮鉢会が「紡ぐ御膳」 煮鉢会のメンバーからメニューについて説明を聞く島添の丘の子どもたち
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【南城】南城市大里の児童養護施設「島添の丘」でこのほど、県内のリゾートホテルや和食料理店の料理人でつくる「煮鉢会」による和食料理の調理・提供があった。料理人20人余りが施設の調理室で調理。刺し身や天ぷら、すしをはじめ、美しい和食の品々を彩り豊かに盛り付けた和食御膳「紡ぐ御膳」をテーブルに並べた。
 島添の丘で暮らす4~18歳の32人と、地域小規模児童養護施設「チャイルドホーム」など関連3施設の入所児童、職員らが出席した。メニューは、小鉢「柿とブドウの白あえ ジーマミ豆腐ピーナツバター」から始まり、温物「アグーしゃぶ白雪仕立て」、焼き物「牛肉のセロハン焼き 旬野菜鉄火みそ仕立て」、蒸し物「カニ茶わん蒸し」など全9品。刺し身の船盛りには、花や魚などの野菜の飾り切りもあり、鮮やかだった。
 煮鉢会メンバーは、県内のリゾートホテルや和食料理店などの料理人とサービススタッフら25人ほど。料理の説明なども行った。子どもたちは「初めて食べる」「おいしい」などと話し笑顔があふれた。
 新垣和彦施設長は「施設では生ものを食べる機会が少ないので、みんな刺し身やすしを喜んでいた。一皿一皿が丁寧で気持ちが込もった料理だった。子どもたちもおなかいっぱいになっていた」と話した。(岩崎みどり)