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南風原で民謡「初うくし」 盛さん親子 観覧者あふれ抱腹絶倒


南風原で民謡「初うくし」 盛さん親子 観覧者あふれ抱腹絶倒 盛芸能の2024年初うくし民謡ショー=2日、南風原町のイオン南風原店
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【南風原】ラジオ沖縄の早朝の人気長寿番組「暁で~びる」を担当する、盛和子さんと吉田安敬さんの親子による盛芸能「初うくし」民謡ショーが2日、南風原町のイオン南風原店で開催された。多くのファンが訪れ、用意された会場の席は満席、立ち見客で立すいの余地もなく、2階も観覧者であふれ、1、2部とも大盛況となった。
 幕開けは「玉城流華豊の会」が祝儀舞踊を披露。「寿の舞」では、2人の演者がひもといた巻物に「明けまして」「おめでとうございます」と記され、会場は歓喜した。
 盛芸能は方言による「打ち合わせなし」のゆんたくも人気があり、中国の竜伝説や博学も織り交ぜながら、序盤から歯に衣(きぬ)着せぬ親子トークを繰り広げ、盛さんが瞬時に切り返す当意即妙のやりとりに会場は抱腹絶倒した。新春らしく「若水」「春や春節」「新デンサー節」などを聴かせ、盛さんも三線を演奏した。
 盛さんは「平和の願い」「遊びションガネー」をつややかな高音でしっとりと聴かせ、安敬さんもキーボードの前川哲男さんと「恋の始め」を美声のハーモニーで歌い、観客の心に染み渡らせた。
 盛さんの孫で10歳の吉田涼音さんは、7歳の妹・有紀音さんと「丘の一本松」の掛け合いも披露。観客は満足そうに頰を緩めた。  (池辺賢児通信員)