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大切なのは断る勇気/伊江、西小で薬物乱用防止教室


大切なのは断る勇気/伊江、西小で薬物乱用防止教室 薬物乱用防止教室で説明に耳を傾ける児童ら =15日、伊江村立西小学校
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 【伊江】伊江村立西小学校(赤嶺美奈子校長)は15日、5、6年生を対象に薬物乱用防止教室を同校体育館で実施した。薬物が及ぼす影響を認識し、健康を害する行為をしないという意識を育てることが狙い。講師は沖縄地区税関統括監視官の嘉数徹也さん、稲嶺健太さん、金城綾乃さんが務めた。税関の業務や薬物について説明し、麻薬探知犬の訓練の様子を映像で紹介した。講義終了後には、伊江港に停泊していた監視艇「しまかぜ」の内部を見学した。
 稲嶺さんと金城さんは「税関の仕事は、通関手続きや貿易を通じた適正な税金の徴収、海上巡回、空港での手荷物検査、貨物、郵便物の検査、麻薬探知犬による検査などがある」と説明した。不正薬物には覚せい剤や大麻、MDMAなどがあることを紹介。「麻薬は幻覚症状が起きるなど脳を破壊する。一回でも使用するとコントロールができず依存症になる」と薬物の恐ろしさを説いた。「大切なことは勧められても勇気を持ってはっきり断ること。断れない時は警察や税関に通報して」と話した。
 6年生の工藤ゆうゆさんは「薬物はいけないと分かっていたが、なぜだめなのか詳しいことが分かった。一回でも使ったら多くの害があることが分かった。今日の講義を忘れないようにする」と感想を述べた。
 (知念光江通信員)