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学習展示会 完売で大盛況/八重山特支/小中高で実施/野菜人気、飛ぶように


学習展示会 完売で大盛況/八重山特支/小中高で実施/野菜人気、飛ぶように キャベツやパパイヤしりしりを販売し、袋に詰める生徒 =20日、石垣市宮良の八重山特別支援学校
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 【石垣】県立八重山特別支援学校(稲田洋一校長)は20日、校内で「八特最高!!どきどきわくわく」をテーマに学習展示即売会を開催した。小中高生が参加し、学校全体として実施するのは初めて。子どもたちの成長を伝える写真や絵の展示のほか、児童・生徒が丹精込めて育てた野菜や花卉(かき)、手作りした食品や陶器、木工作品などを販売した。多くの市民が訪れ、完売が相次ぐ大盛況となった。
 野菜コーナーでは大根、じゃがいも、にんじん、パパイヤしりしりを販売。育てていたキャベツは野生のクジャクに食べられたため、地域住民が作ったものを並べた。大根の完売を機に他の野菜も飛ぶように売れていった。マリーゴールドやトマトの苗も販売した。担当の高校生は「いらっしゃいませー」と優しい声かけをして、野菜をビニールに入れ購入者に手渡した。
 体育館には手作りマフィンやかばん、トートバッグ、皿などの陶器、木工品、アクリルたわしなどさまざまな商品が並んだ。娘の美(み)心(こ)さん(3)と共に訪れた比嘉綾乃さん(45)はお皿を購入。「子どもたちの作品は色鮮やかで感性がすごい」と感動した様子で、美心さんとミンサー織り体験コーナーに向かった。
 中学2年の大底和雅(かずまさ)さん(14)は黄色いバンダナを頭に巻き、客の呼び込みと商品の説明役を担った。にぎわう会場を見て「人が多くてすごい。うれしい気持ちです」と照れくさそうに語った。将来は「楽しい仕事」をすることが目標だ。 (照屋大哲)