漏れ聞こえる男の強い口調、ATM操作する女性…50万円の詐欺被害防ぐ 平安座郵便局 うるま・沖縄


漏れ聞こえる男の強い口調、ATM操作する女性…50万円の詐欺被害防ぐ 平安座郵便局 うるま・沖縄 感謝状を受け取った平安座郵便局の大濱さつきさん=17日、うるま警察署
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【うるま】うるま署(濵田哲男署長)は17日、保険の還付金があるとして現金をだまし取る特殊詐欺の被害を未然に防止したとして、うるま市与那城の平安座郵便局に勤務する大濱さつきさん(47)に感謝状を贈った。濵田署長は「迅速かつ丁寧な対応で被害を水際で防止いただいた。鋭敏な感覚と高い防犯意識が行動につながった」と大濱さんをたたえた。

 うるま署と大濱さんによると、昨年12月27日朝、60代女性が携帯電話で通話しながら郵便局の現金自動預払機(ATM)コーナーを訪れた。女性宅の固定電話には前日夜、「保険の還付金がある。早く受け取らないと年末で役所が閉まる」などと男の声で電話があったという。

 大濱さんは通話しながらATMの画面を操作する女性を不審に思い気にかけていたところ、強い口調で女性を誘導する男の声が漏れ聞こえ、女性に声をかけて操作をとどめさせた。男は女性に50万円弱に当たる6桁の数字を1桁ずつ入力させるなどし、自身の元に送金させようとしていたとみられる。

 大濱さんは「お客さんが送金する際は、金額を問わず、詐欺の恐れはないかと声をかけている。何か怪しいと思ったら気兼ねなく相談してほしい」と今後の被害防止に目を向けた。 (西田悠)