有料

赤ちゃん健やかに 西原・棚原で「ウマリトゥイタティ」親子10組、ミルク加奈志に祈り 沖縄


赤ちゃん健やかに 西原・棚原で「ウマリトゥイタティ」親子10組、ミルク加奈志に祈り 沖縄 ミルク加那志に赤ちゃんの健やかな成長を祈願した家族や関係者ら=1月30日、西原町棚原のノロ殿内
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【西原】西原町棚原自治会(城間盛順会長)で、ミルク加那志の誕生日である旧暦12月20日の1月30日に「ウマリトゥイタティ」といわれる伝統行事が行われ、昨年生まれた赤ちゃん10人の家族や地域住民らがノロ殿内に集まった。

 伊波成ちゃん(5カ月)は、母梨香さん(36)と姉の真奈香ちゃん(5)と栞奈ちゃん(3)、祖父母、曽祖母の7人で参加した。梨香さんは「去年生まれた子がいっぱいいて、地域のつながりもありいいなと思う。3番目の長男で8月生まれ」と話した。

 比嘉猛副会長(68)は、長男の次男・比嘉穂ちゃんと。「去年の12月29日に生まれ、ちょうど1カ月。孫はかわいいね」と目を細める。「役員になって毎年参加している。地域の子どもたちの成長していく姿を見るのは楽しみ」と笑った。

 城間会長は「ミルク加那志は祭壇に祭られている。うさぎ年生まれの10人の赤ちゃんの参加ありがとう」と述べた。行事は300年以上続くと言われており、健やかに育ち長く未来が続くように祈ることに触れて「棚原は伝統芸能が盛んな地域だ。ここ(ノロ殿内)が高台で下に段々と下がり棚状になっているから棚原と言われいる。住んで良かったと皆さんに思ってもらうように役員一同頑張る」とあいさつした。記念写真撮影後、紅白まんじゅうと折り詰めが配布された。

 (小波津昭子通信員)