【恩納】恩納村ふれあい体験学習センターで9日、村商工会女性部(長堂タツ子部長、部員19人)の13人が1日半をかけて旧正月のおせち弁当を作り、夕方に配達した=写真。
コロナ禍で2年ほど中断したが長年続く女性部の伝統行事で、対象は村内の85歳以上の一人暮らし。毎年おせち弁当の到着を心待ちにしている人が多いという。
中身はお赤飯にニンジン、ダイコン、こんにゃく、千切りイリチャーなど、お年寄り向けに味は薄めで柔らかな煮物や揚げ物が多く、沖縄の伝統料理が豊富に詰められている。
表の紙には赤で「祝」の文字と恩納村琉歌会の大城節子さんが詠んだ琉歌「辰年ゆ迎けて 体果報祈る かりゆしぬう重 作る嬉さ」が書かれている。
長堂部長は「30年も前から続けている部員も多く、大変な作業だがこの琉歌の通り、お年寄りの喜ぶ顔が浮かび、みんなおせちを作ることに喜びを感じている」と話す。
おせちの食材はONNAのおんなの駅「なかゆくい市場」、ちんすこうとペットボトルの水は恩納ライオンズクラブが提供、配達は商工会青年部の協力を得ている。 (小山猛三郎通信員)
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旧正のおせち、弁当で 恩納村・1人暮らし高齢者へ
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琉球新報朝刊
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