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お金も友達も 大切に 伊江中3年生 高校生活前に講座


お金も友達も 大切に 伊江中3年生 高校生活前に講座 伊江中学校3年生対象に行われたマネープラン講座=8日、同校視聴覚室
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 【伊江】伊江村立伊江中学校(伊波寿光校長)は8日、同校視聴覚室で3年生を対象に「金銭教育講演会~高校生活を前に知ってほしいお金の大切さ~」と題したマネープラン講座を実施した。講師は伊江中46期卒業生で同村役場商工観光課課長の金城幸人さんが務めた。
 金城さんは、「自分の高校生活の様子を知ってもらうことでこれから親元を離れて生活をする皆さんの役に立てればうれしい」と話し、写真を見せながら高校生活の様子やエピソードを失敗談などを織り交ぜ講話を進めた。
 「高校に進学し一人暮らしが始まると、学業や部活動以外に炊事、洗濯、掃除等家事をこなすことの大変さや親のありがたさを痛感した。そんな中、高校1年生の家庭科の授業で『家計簿のつけ方』を学び家計簿をつけ始め、お金の大切さや、親からの仕送りに感謝した。また、自分なりのお金の増やし方も知り貯蓄の楽しさも知った」と振り返った。また、「米は炊いておく。総菜は割引の時間を狙い買う。必要なものだけを買う。特売日を狙う」など高校時代に実践した節約方法を伝えた。
 また、高校生活で大切なこととして(1)親友を作る(2)勉強をおろそかにしない(3)部活動を楽しむ(4)基本的な生活習慣を身につける(5)将来の夢を描く(6)お金を大切に-の6つをあげた。
 生徒を代表して長嶺六三志さんは「高校生活では、お金や友達が大切だと分かりました。自分も家計簿を買ってつけてみようと思いました。今日学んだことを生かし楽しい高校生活を送りたい」とあいさつした。
 マネープラン講座は、高校進学と共に親元を離れて一人暮らしがスタートする3年生へ、両親へ感謝することや、高校や大学進学に関わる費用や生活費の支出などを考え、お金の大切さを知り経済的な自立に向けた意識作りにつなげることを狙いに行われている。
 金城さんは2016年からこの事業に携わっていて今年で通算9回目になる。(知念光江通信員)