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新たな子育て支援を検討、「星空保護区」の年内認定目指す 国頭村長再選・知花靖氏に聞く 


新たな子育て支援を検討、「星空保護区」の年内認定目指す 国頭村長再選・知花靖氏に聞く  2期目の政策について語る知花靖氏=12日、国頭村役場
この記事を書いた人 Avatar photo 武井 悠

 12日に告示された国頭村長選挙で、無投票で2期目の当選を果たした知花靖氏に、今後の村政運営について聞いた。 

(聞き手・武井悠)


 ―1期目の評価は。

 「当選後、最初の2年間は新型コロナ対策に奔走した。残りの2年間は子育て支援を主に取り組み、一定の評価が得られたと思う。2期目も給食費の無償化などの支援を継続するほか、新たな支援策も考えている」
 「国頭村の良さは世界自然遺産に登録された自然環境だ。保全と自然環境を生かした活性化を図りたい。さらに夜は星空を見る環境がいい。今年中の星空保護区認定を目指し、星空を眺める滞在型観光を推進したい」

 ―人口減少問題への対策は。

 「一番の課題は住む場所の確保だ。村内には空き家がたくさんあるので、対策事業を実施しているが(空き家に残されている)仏壇がネックになり、なかなか貸してもらえないこともある。移住希望者からの問い合わせは増えているが、住む場所がない。昨年からは空いた教員住宅の有効活用なども図っているがまだまだ住居は足りない。民間企業のアパートも活用しながら住居対策に取り組む」
 「人口減少対策は最も重視する政策だ。高齢者にはこれまでの経験や力を借り、生きがいのある、高齢者にやさしい村づくりを引き続き目指したい」

―世界自然遺産の活用と保全をどのように図るか。

 「外来種や野良猫、野良犬の対策事業、密猟対策やパトロールに継続して取り組む。ヤンバルクイナなど希少種のロードキルも増えているので、関係機関と連携して対策を強化したい」


 ちばな・やすし 1959年生まれ。国頭村辺土名出身。国士舘大卒。86年に村役場入り、企画商工観光課長、総務課長、副村長を歴任した。現在1期目。