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児童ら防災マップ全国入賞 名護・にこにこ学童6人 地域の情報詳細に


児童ら防災マップ全国入賞 名護・にこにこ学童6人 地域の情報詳細に 嘉陽紅杏さん(右)らチームに賞状を手渡す損保協会沖縄支部委員会の松川貢大委員長(左)と学童支援員の伊藤康司さん(後列右)=2月28日、名護市大西のにこにこ学童
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 【名護】名護市大西のにこにこ学童(大西クラブ)の6人が手書きで作成した防災マップが、日本損害保険協会などが主催する2023年度「小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」で審査員特別賞を受賞した。日本損害保険協会沖縄支部委員会の松川貢大委員長は2月28日、「入り組んだ道路などの交通量を子どもの視点で再確認し、交通安全に対する意識や命の大切さを学んだ」などと受賞理由を説明し、賞状を手渡した。
 チームは小学2年から6年の6人。学童支援員の伊藤康司さん(80)の呼びかけで、昨年の夏休みを利用して地域を取材した。住宅街の地図を描き、交通事故発生場所や横断歩道の位置などを細かく書き込んだ。名護署では事故件数を教わった。最年長の嘉陽紅杏(くれあ)さん(12)は受賞後「名護市内の人に見てもらって、運転するときにいつも注意して意識してほしい」と話した。
 にこにこ学童の比嘉敦子代表は「知らないお宅を訪ねたりして、自分の世界を広げたのではないか。いいチャレンジになったと思う」と受賞を喜んだ。
 コンクールは昨年12月に最終審査があり、全国1708作品の中から22作品が入賞した。6人のチーム名は「えがおを守るたんけん隊」で「読み手に伝わりやすく、命の大切さを伝えたいという思いが強く感じられる」などと評価された。
 作品集は日本損害保険協会ホームページで公開している。
 (増田健太)