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貼り絵でエール 今帰仁中の保護者作成


貼り絵でエール 今帰仁中の保護者作成 保護者が作った貼り絵
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 【今帰仁】今帰仁中学校第21回卒業式が9日、同校体育館で行われた。今回、卒業生の保護者が協力して手作りの貼り絵の壁画を作成し、エールを送った。壁画のセレモニーで卒業生の保護者を代表して長浜宗孝さん(48)は、「皆さんの優しい人柄が保護者を動かしたと思う。新たな進路で悩んだり、疲れたらこの思いが詰まった壁画を思い出し、育った故郷で多くの応援する人たちがいることを思い出してほしい」と送り出した。
 同中は村内3小からなり、壁画にはそれぞれの小学校区内のシンボルを描いた。卒業おめでとうと文字が貼り付けられた絵の左側の兼次小校区には今帰仁城。中央の今帰仁小校区には仲原馬場。右側の天底校区には学者ガジュマル。また、3年間通った今帰仁中の校門から校舎まで続く飛翔坂と子どもたちの明るい未来に願いを込め、色鮮やかな虹、桜、クワンソウに特産のスイカもあしらわれている。
 作成には各校区の3カ所の世話役の保護者宅などに足を運び1カ月余りかけ、卒業式前に3枚のパネルを合わせ、折り紙を貼り付けた絵を完成させた。
 式典では松本優一郎校長が90人の卒業生に卒業証書を手渡し、在校生代表の宮里柚葵さんと卒業生代表の長浜行志さん2人は思いがあふれ、涙のあいさつとなった。(新城孝博通信員)