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与那国同志号が復活勝利 平成若猪会大闘牛 常勝会テスリ腹取りで破る


与那国同志号が復活勝利 平成若猪会大闘牛 常勝会テスリ腹取りで破る 常勝会テスリ華梨(右)の腹取りを狙う与那国同志号=24日、うるま市の石川多目的ドーム
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 第13回平成若猪会大闘牛大会(南部・胡屋・具志川・石川闘牛組合主催、琉球新報社共催)が24日、うるま市の石川多目的ドームで開かれた。当初予定されていたシーの1番は、勝進龍(かっしんりゅう)の足の不調のため対戦取り消しとなり、シーの3番軽量級スペシャルマッチを結びの1番に繰り上げるプログラム変更があった。会場は満員の観客で埋め尽くされ、期待を裏切らない好取組が続き大盛況に終わった。

 シーの1番の常勝会テスリ華梨(かりー)と与那国同志号の軽量級スペシャルマッチは、与那国同志号の強烈な腹取り速攻に常勝会テスリ華梨がどう対抗するのかが見どころとなった。

 序盤から与那国同志号がエンジン全開で再三腹取り速攻を仕掛けるが、常勝会テスリ華梨も長い角と軽快なフットワークを駆使して、押し込まれながらもうまくかわしていった。

 常勝会テスリ華梨は得意のカケ技で応戦しようと試みるが、与那国同志号の圧倒的な馬力に押し切られ最後は腹取りを許し決着した。与那国同志号は前回の敗戦など感じさせない見事な復活勝利で復帰戦を飾った。

 シーの2番は、沖縄初お目見えとなる前徳之島全島一牛・黒龍王(こくりゅうおう)が彪仁花形(とらいはながた)を難なく下して格の違いを見せつけた。

 24分にも及ぶ大激戦となったシーの4番は、突撃白嵐(はくらん)が経験値で勝る勝山天王を接戦の末に破り、ゆかり賞を獲得。連勝を3に伸ばした。

 注目の封切戦は、ベテラン牛のしんちゃんが付け入る隙を与えず、デビュー戦の進撃の☆男風(だんぷ)に貫禄勝ちを収めた。

 (平川智之通信員)

【優勝】与那国同志号
【ゆかり賞】突撃白嵐
【殊勲賞】榮龍心
【敢闘賞】しんちゃん