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巨大な絵本読み聞かせ 西崎小、保護者ら力合わせ


巨大な絵本読み聞かせ 西崎小、保護者ら力合わせ 広がる大型絵本を真剣に見つめる児童ら=2月14日、糸満市立西崎小学校
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 【糸満】糸満市立西崎小学校(上原正寛校長)で2月14日、大型絵本の読み聞かせがあった。保護者とボランティア計13人が、6年生120人を対象に「コバンザメのぼうけん」(文・灰谷健次郎、絵・村上康成)を読み聞かせた=写真。約20年前、当時の保護者らが細部まで忠実に複製した大型絵本で読み聞かせを始めて以来の慣例行事。
 「コバンザメのぼうけん」は「もっとセケンを知らなくちゃ」と仲良しのクジラに言われた主人公のコバンザメが旅に出る物語。広げると約23メートルにもなる大型絵本の読み聞かせには人手が必要で保護者9人と卒業した生徒の保護者4人が協力した。読み手、内容に合わせ絵本を広げる担当、フェルトで作られたコバンザメを動かす担当と役割分担し、終わる頃には児童たちを囲むように絵本が広げられた。
 読み聞かせを聞いた前原麗夢(りゆ)さんは「たくさんの人に協力して読んでもらっていい思い出になった」と感謝を伝えた。読み手の平田香織さん(43)は「子どもたちの思い出に残るとうれしい。読み聞かせを引き継いでいってほしい」と話した。 (中原貴子通信員)