結びの一番大型牛激突　あげな闘牛大会、31日に安慶名闘牛場　中南部唯一の屋外開催

　【うるま】あげな闘牛大会（あげな闘牛組合主催、琉球新報社共催）が31日、午後1時から安慶名闘牛場で開催される。県内では年に数回屋外会場を使用して闘牛大会が開かれるが、もはや中南部ではこの安慶名闘牛場のあげな大会が唯一の屋外開催となる。普段のドーム闘牛場とはひと味違う開放感の中での闘牛観戦も乙なものではないだろうか。

　結びの一番は赤龍王と願寿の大型牛対決、封切特番に突き・割り技の巧者ニブラと掛け技の黒猿の対戦などがあり、対戦の合間には「お楽しみミニミニ抽選会」も盛り込まれている。入場料は男性2500円、女性2千円、中高生千円、小学生以下無料。

　赤龍王（元・盛アコー）は、横開きの角を使った掛け技からの腹取り攻撃や防御に回った時の巧みなフットワークに定評があるベテラン牛だ。主な戦歴は、ニブラ、徳田アコー、イーグル王、拳心、ロッドマンとの対戦がある。直近では昨年9月に強襲荒虎に敗れている。

　対する願寿は2022年5月にあった復帰50周年記念大会の県対抗戦に徳之島代表・大寿荒風として出場。当時、デビューから5連勝中の新力Babyと対戦するが、新力Babyの強烈な腹取りの前に敢えなく破れた。これを機に沖縄へ完全移籍し北勝大龍と引き分け、二代目武捷龍に負け、今年2月の大会では天才でんでん龍牙号の奇襲攻撃を真っ向から受け止め勝利している。通算戦績は2勝1敗2分け。デビュー戦以来、久しぶりの白星を挙げ、調子は上向きのようだ。