【浦添】琉球芸能出前公演実行委員会(波平宇宙実行委員長)の公演が2月23日、浦添市経塚自治公民館で開かれた。同委員会は、琉球芸能を活用した地域活性化を目的に活動しており、今回が5回目の公演。経塚に多く見られる「松」を歌詞に詠んだ「若衆こてい節」や、同地域に名人がいたとされる「川平節」など地域に縁のある舞踊や民謡、創作舞踊を上演した。
創作舞踊「経塚松(チョーチカマチ)ぬ芽吹(メブキ)」は、出演者が経塚散策や自治会長への聞き取りを通して、感じた事柄を歌詞や踊りに込めた。「坂本節」と「揚作田節」の2曲に乗せて、ずっしりとした松の幹を思わせる力強い手踊りと、生い茂る葉を感じさせる扇子踊りが披露された。
経塚自治会の大田朝建会長は「経塚地域の歴史を多くの皆さんに知ってもらうきっかけになれば幸いだ。自治会の目標である『伝統芸能の継承』の観点からも、芸能の継承者を輩出するきっかけにもなると思う」と上演に感謝した。
(藤村謙吾)