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ヘビ退治で親切実行章 志良堂さん(西原東中)と東盛さん


ヘビ退治で親切実行章 志良堂さん(西原東中)と東盛さん 退治した体長1メートルほどのヘビ。頭(左上)を金属棒で押さえている=2023年11月24日、西原町小那覇(東盛昭さん提供)
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【西原】公益財団法人「小さな親切」運動本部(東京都、鈴木恒夫代表)は2月28日、西原東中学校で小さな親切実行章の授与式を行い、同校3年の志良堂優芽さんと町小那覇在の東盛昭さん(68)に、同本部会員の仲村正樹さんが手渡した。

「小さな親切」運動本部会員の(右から)仲村正樹さんから賞状を受取った志良堂優芽さんと東盛昭さん。吉田敬西原東中学校校長=2月28日、西原町立西原東中学校

 昨年11月24日、登校する優芽さんは「おじさん、ヘビ、ヘビ」と、東盛さんに車庫に入ろうとするヘビがいることを大きな声で知らせた。東盛さんは「棒を取ってくるから見ておいて」と頼み、棒を持ってくると「(道路側に)出てきたら合図して」と再度頼み、退治した。

 教えてくれなかったらヘビは車庫に入っていたか、または道向こうの児童公園に入りこんで子どもたちが負傷したかもしれず、東盛さんはお礼をしたかったが、名前を知らずにもんもんとしていたという。しかし、小那覇区の新年会で、優芽さんがエイサー隊に所属していることが分かり、手続きをしてこの日に至った。

 優芽さんは「(ヘビを見たとき)おじさんに言わないとやばい気がした。(登校中だったけど)ちゃんと退治するまで協力しようと思った」とはにかんだ。「これはおじさんから、ありがとうね」と、東盛さんから図書カードのプレゼントもあった。

 東盛さんは「まさか僕まで表彰されるとは」と驚いたが、仲村正樹さんは「捕った本人だから。逃がしていたらどうなったか」と笑った。 (小波津昭子通信員)