【那覇】災害時に自分たちができることを考えようと、沖縄尚学高校付属中学校(屋比久秀正校長)の2年生はこのほど、静岡県が開発したゲームを用いて避難所運営を模擬体験した。大規模地震が発生したことを想定し、同校の体育館を避難所に見立てて実施した。
高齢者や妊婦、乳幼児、車いすの人、ペットを連れた人などさまざまな避難者が続々と避難所に詰め寄せる状況を想定した。生徒らはグループごとに避難者の受け入れ方や対応などを話し合い、平面図を使って避難者の配置を考えたり、情報を共有するメモを貼りだしたりするなどの模擬体験をした。
生徒は「厳しい条件や指示が次々と出されて大変だったが、災害をより考えさせられた」「体験を通じて緊急時の想定しないトラブルに備えることが重要だと知った」など、感想を寄せた。
講師を務めたPTA役員の宮城由香さんは「沖尚の生徒は県内各地から通学している。災害時には地元で避難所運営を手伝うことができる人材だと思う。自分に何ができるか考えるきっかけにしてほしい」と話した。 今年1月の能登半島地震を受け、2月に2年生の有志が街頭で被災地支援募金活動を実施した。この活動を契機に災害に対する意識を高め、2年生PTAと学校が連携し模擬体験を実施した。
(中川廣江通信員)
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避難所運営を模擬体験 沖尚中 大規模地震に備え
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琉球新報朝刊
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