卒業生演奏「君を忘れない」　今帰仁小　有志８人、思い出つくる

　【今帰仁】３月１５日の今帰仁小学校の卒業式で、小波津京子校長から卒業生５１人に卒業証書が手渡された。卒業生の退場曲、スピッツの「チェリー」は６年生有志８人が生演奏し、思い出に残る卒業式を作り上げた。
　メンバーは新城心望さん（ボーカル）、石嶺汐さん（エレキギター）、小渡彩生さん（キーボード）、嘉陽ヒロトさん（ドラム）、松澤凛空さん（ベース）、与那嶺璃歩さん（アコースティックギター・ボーカル）、松永凛志朗さん（ベース）、宮城龍楠さん（エレキギター）。
　年末ごろから璃歩さんとヒロトさんが楽器に興味を持ち、ユーチューブなどを見て練習を始めた。ヒロトさんの父が経営する村謝名にあるミュージックバーＯＮＤＯで練習していると聞き、興味のあるメンバーが１月から集まって、放課後に楽しみながら自主的に練習を重ねてきた。
　当初は音もばらばらだったが、家に戻ると自主練習を重ねお互い腕を磨き合い、毎週水曜日の合同練習で音を合わせた。３カ月ほどたち、徐々に曲が弾けるようになってバンドらしくなり、卒業式を目前に「自分たちの卒業式に生演奏して思い出をつくりたい」と提案した。全て自分たちで考え行動する姿に、見守る保護者は目を細める。
　バンド演奏で小学校最後の思い出をつくった音楽好きな仲間たちの、中学校での新たな活躍に期待したい。　（新城孝博通信員）