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多良間村に豊かな魅力 地域おこし協力隊3人が活動報告会 登さんは定住 退任、それぞれの道へ


多良間村に豊かな魅力 地域おこし協力隊3人が活動報告会 登さんは定住 退任、それぞれの道へ 地域おこし協力隊の活動を報告した登彰子さん(左端)と小川裕二さん(左から2人目)、吉村俊さん(右端)ら=3月21日、多良間村役場
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【多良間】多良間村の地域おこし協力隊3人による活動報告会が3月21日、村役場で開かれた。観光や農業などの分野で活動をしてきた3人は、3年間の実績や活動を通じて知った多良間村の魅力や可能性について報告した。協力隊としての活動終了後も、同村に定住しながら、全国の小規模な町村の交流を促進する活動に取り組む隊員もおり、それぞれの思いを語った。
 報告したのは観光振興課に所属し、村ふしゃぬふ観光協会に勤務する小川裕二さんと同課の登彰子さん、産業経済課の吉村俊さん。
 小川さんは東京農業大学の学生を招いた農業体験学習を実施したことや、ハマダイコンに関する研究の成果を発表。観光協会で働く中で、観光客と触れ合う機会が増えたという。観光客が昼食の店を探すのに苦労していることなどを共有した。
 登さんは、観光ガイド養成研修やガイド活動の他、ラジオなどでの情報発信に取り組んできた。退任後は多良間村に定住し、NPO法人「日本で最も美しい村」連合の活動支援団体を立ち上げ、同連合に加盟する町村との交流を強化していくとした。
 農業の振興と地場産業の開発などに携わった吉村さんは、定期的に青空市を開催し、地産地消の推進に力を入れた。吉村さんは「この3年間で習得した技術を生かせるようこれからも農業に励んでいく」と次なるステージを見定めた。 (清村めぐみ通信員)