岩手県の小中学生が春休みを利用して渡嘉敷村を訪れ、島の自然、文化、平和などについて学ぶ「春休み沖縄遊・YOU塾」(西川勝夫塾長、主催・岩手日報社、名鉄観光)が3月21日から2泊3日の日程で行われた。今回は50人が訪れ、渡嘉志久ビーチでのマリン体験で自然を満喫。地元の平和ガイドを講師に招いた平和学習では「集団自決跡地」の慰霊碑を訪れ、島の戦争の悲劇「集団自決」(強制集団死)について学習するなど沖縄戦について学んだ。
一行は国立沖縄青少年交流の家本館や同海洋研修場(渡嘉志久ビーチ)などで主に活動。初日は春の日差しのぽかぽか陽気の下、カヌーこぎなどのマリン体験を満喫した。
2日目は地元の平和ガイドの案内で「集団自決跡地」の慰霊碑を訪れ、島の悲しい戦争の話に耳を傾け犠牲者へ黙とうをささげた。
村営定期船「フェリーとかしき」をチャーターしたホエールウオッチングも楽しんだ。
一行は本島に移動し、本部町の沖縄美ら海水族館や南部戦跡などを見学したほか、那覇市の子どもたちとのエイサー体験交流なども行った。
生徒の1人は「岩手を出発した日は雪だった。ビーチのきれいな海でのマリン体験が楽しかった。沖縄の戦争の歴史は実際に現地を訪れ、目で確認し、話を聞くことでより一層理解が深まった」と話した。
(米田英明通信員)