南ジャカルタの日本人街で3月29日、はじけるような「いーやーさーさー!」の掛け声が鳴り響いた。声の中心にはインドネシア人のみで構成する「うーまくエイサーしんかインドネシア」がいた。エイサーが披露されたこのイベントは、沖縄とインドネシアの文化交流プロジェクトとして県関係者と合同で開催された。
踊り手の中には自閉症や身体にハンディキャップがある子供もいて、段ボールを使ったパーランクー作りも行われた。エイサー隊はほぼ毎週、障がいのある人やお年寄りの施設を訪問してエイサーのレクチャーをしているという。
沖縄の伝統が遠く離れた外国で、ウチナーンチュ以外の手で引き継がれている。エイサーは国境を越えて「みんなの物」となっている。(宮城真一郎通信員)