【本部】本部町教育委員会の健堅比屋(キンキンヌヒャー)マンガ製作活用検討委員会が漫画「健堅比屋物語」を3月に完成させた。B&G財団の「ふるさとゆかりの偉人マンガの製作と活用事業」の助成金300万円を活用した。報告会が3月21日、本部町教育委員会教育長室で行われた。本部町元教育長の知念正昭さんは「地域に伝わる偉人の話として、一番に児童生徒に伝えたいお話のひとつだった」と語る。
知念さんの原案に、町在住のmakiart(マキアート)さんが絵を描き、編集委員の協力を受けて約1年で完成した。琉球王国の正史といわれる「球陽」で、本部町の最初の文献に出てくるのが「健堅大親」(キンキンウフヤ)である。
漫画本はB6判120ページで4200部発行した。町内の小中高校や近隣の公共機関などに配布して、総合的な学習の時間などで活用することを予定している。
「健堅比屋」の物語について、知念さんは「ふるさとの偉人を知り、ふるさとに誇りを持ち、よりたくましく生きていく児童生徒の育成になればとの願いを込めてチャレンジした」と話した。
この事業は2021年から実施され、県内では本部町とうるま市が23年度に初めて採択された。漫画に関する問い合わせは本部町教育委員会、電話0980(47)2206。
(金城美佐子通信員)