【渡嘉敷】海人(ウミンチュ)や船舶所有者の航海安全と豊漁、村民の健康などを祈願する渡嘉敷村の伝統行事「ハーリー競漕」(村体協主催)が12日、渡嘉敷港で開かれた。
優勝旗争奪戦の本バーリーは東、西、阿波連の3チームで競い、熱戦の末に東が優勝した。職域の部には3チームが参加し、村役場が優勝した。
渡嘉敷区のハーリーは昔から旧暦3月4日の浜下り行事の日に合わせて行われる。今回はコロナ禍や悪天候の影響で5年ぶりの開催となった。勇壮な櫂(かい)さばきを見ようと、平日にもかかわらず地域住民や観光客らが声援を送った。
元漁師の新里武光さん(87)は「島は海の恵みで発展した。海への感謝の気持ちを表し、島人の心意気を示す大事な行事だ」と声を弾ませた。
(米田英明通信員)
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5年ぶりハーリー競漕 渡嘉敷、浜下り行事合わせ
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琉球新報朝刊