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沖縄固有植物 自宅で育てる 那覇の長嶺さん ツツジやセイシカ


沖縄固有植物 自宅で育てる 那覇の長嶺さん ツツジやセイシカ センカクツツジの説明をする長嶺良光さん =那覇市小禄の自宅
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 【那覇】那覇市小禄の住宅で植物を育てることを趣味にしている、元県農林水産部畜産課長で獣医師の長嶺良光さん(82)は、コンクリート造りで玄関がある2階の犬走り周りに土を入れ、沖縄固有の植物を植えて楽しんでいる。
 ツツジ類が数種類植えられて、とりわけ貴重種のセンカクツツジと、アマミアセビやリュウキュウアセビもツツジ科の仲間だと説明に熱が入った。ツツジ以外では、クメノツバキ(久米の椿)の品種「久米紅(くめくれない)」は「八重咲き」よりも花弁の枚数が無数にあるように咲く「無限咲き」が特徴と説明した。
 長嶺さんが一押しで紹介したアマミセイシカは、石垣島や西表島に分布するセイシカ(聖紫花)の変種とされている。「アマミセイシカを沖縄本島で育てているのは少ないのではないか」と話した。
 長嶺さん宅は1階入り口門の上からリュウキュウマツが横に張り出し来客を迎え、階段を上って2階玄関までのアプローチにはルエリアコロラタの赤い花が訪れる人の目を和ませている。 (喜屋武幸弘通信員)