【伊江】「人間文化機構総合地球環境学研究所LINKAGEプロジェクト」は3月27日、宮古島の歌謡から湧き水と人の関係を調べる研究の中間報告会「ふたつの島の湧水をめぐるソングスケープ~伊江島と宮古島との出会いを通して考える~」を、伊江島はにくすにホールで開催した。
講師は研究プロジェクトを立ち上げ活動している県立芸大音楽学部の向井大策准教授と呉屋淳子准教授。写真家の志鎌康平さん、サックス奏者の仲野麻紀さんもライブパフォーマンスを披露した。県立芸大の学生や与論島、宮古島など県内外から70人余の参加があった。
第1部のトークセッションで向井准教授は「宮古島の湧き水を巡り、そこで歌われていた歌謡を手がかりに、そこに住む人たちがこの湧き水とどう関わってきたか、どういう意味を持つのかをリサーチしている」と説明。「研究の中間報告をアートベース・リサーチと呼ばれる芸術表現の方法で行った。芸術的な表現は、意味を解くのではなく喚起させる利点がある」と今回の報告の意義を語った。
第2部の写真スライドショーは、志鎌さんがマーガ(井戸)や城山からの風景、ミンカザントゥ(雨水をためるために作られたタンク)など、伊江島で撮影した写真が映し出された。
第3部は仲野さんによるライブパフォーマンスで、サックスやメタルクラリネットの音色が会場に響き、参加者は演奏に聞き入った。
(知念光江通信員)
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湧水と人 芸術表現から探る 伊江で中間報告会 「宮古島との出会い」
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琉球新報朝刊
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