【うるま】平安座島出身で沖縄を代表する詩人、世禮(せれい)國男を論じる講演会・シンポジウムが、世禮國男顕彰事業会の主催で3月22日、うるま市生涯学習・文化振興センターゆらてくで開かれた。
京都精華大学総合人文学科の末次智教授が講演し、シンポジウムは末次教授を含め琉球大学の新城郁夫教授、野村流音楽協会の長濱眞勇相談役、沖縄民族音楽家の比嘉悦子氏で行った。
末次教授は世禮の生涯を解説し、詩作や古典研究、琉球古典音楽継承、おもろ研究や声楽譜付工工四の考案、教育者としての功績を挙げた=写真。
末次教授は「世禮にとっての詩とは平安座島、琉球列島での身体的な経験に裏打ちされた表現なのではないか。現代に生きるわれわれが見直すべきもので、AI(人工知能)では表現できない身体性(五感)を持つような表現が強く求められる時代ではないか」と述べた。
(喜納高宏通信員)
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世禮國男の功績学ぶ うるま市で講演とシンポ
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