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タイトル戦4頭 計量パス 来月12日、春の全島闘牛大会


タイトル戦4頭 計量パス 来月12日、春の全島闘牛大会 春の全島闘牛大会軽量級タイトル戦へ向けた計量をパスしたしんちゃん=6日、うるま市の中部北環境施設組合
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 【うるま】5月12日に開催される第120回春の全島闘牛大会のタイトルマッチに出場する4頭の牛の計量が6日、うるま市の中部北環境施設組合で行われた。軽量級チャンピオンで初防衛戦に挑む友羽総業覇鬼(ゆうはそうぎょうはき)は自信に満ちた表情で会場を訪れ、850キロで計量をクリアした。9連勝中でチャレンジャーとして出場するしんちゃんも830キロで計量をパスした。
 中量級では前大会に諸事情で王座が取り消された黒獣王(くろじゅうおう)が、再びタイトル戦への出場を表明。計量も950キロで問題なくクリアした。対する挑戦者、二代目武捷龍(ぶしょうりゅう)も950キロで計量をパスし、タイトルへの意気込みを示した。
 しんちゃんの調教師、久保田力仁さん(13)=石川中2年=と、久保田海玖さん(11)=城前小6年=は「ようやく手に入れたチャンス、スピードを生かした戦いができれば大丈夫だと思います。家族で力を合わせて一生懸命頑張ります」と語り、タイトル戦への期待を高めている。
 沖縄闘牛ではタイトル戦1カ月前の計量がルールで定められ、軽量級は850キロ以下、中量級は950キロ以下となっている。この計量は大会直前の牛のコンディションを確認し、適正な体重での試合を実現するために行われる。各牛主はこのルールに従い、牛の体重を管理し、適切なトレーニングを行う。タイトル戦に向けて、参戦する牛たちの体重制限は厳格に守られ、闘牛ファンたちはその一進一退の決戦に注目している。 (伊波大志通信員)