有料

80人不安そうに海眺め 渡嘉敷「タジャー橋」 台湾地震津波警報 各地で避難


80人不安そうに海眺め 渡嘉敷「タジャー橋」 台湾地震津波警報 各地で避難 村道青年の家線の「タジャー橋」架橋に避難した住民ら=3日9時15分ごろ、渡嘉敷村内
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【渡嘉敷】渡嘉敷村で3日、住民らが台湾東部沖地震による津波警報を受け、一斉に避難場所に向かった。新里武広村長が行政防災無線の一斉放送で住民に村指定の避難場所への避難を呼びかけた。子どもから高齢者まで近くの避難場所で避難した。
 渡嘉敷港を臨む青年の家線架橋「タジャー橋」には近くの住民ら約80人余が避難。不安そうに海を眺めていた。渡嘉敷漁業協同組合の関係者によると同日9時45分ごろ、港内の静かな入り江に50センチ余の波しぶきが岸辺に舞い上がった。同関係者は「東日本大震災以来の津波避難警報で驚いた。全員が素早く避難できた」と話した。
 渡嘉敷村の定期船舶の高速船「マリンライナーとかしき」は9時の泊港を出港後間もなく、港に引き返した。乗客を下船させ、沖合に避難した。同じく泊港を10時出航の「フェリーとかしき」も沖合で津波解除まで避難待機し、出航時間を繰り下げた。 (米田英明通信員)