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文化、経済交流活性化へ 沖縄県・サンタクルス 姉妹提携30年、関係者意見交換


文化、経済交流活性化へ 沖縄県・サンタクルス 姉妹提携30年、関係者意見交換 サマイパタ地域のコーヒー農園を訪れる玉城優美さん(左端)と沖縄県の関係者ら
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 沖縄県・サンタクルス州姉妹提携30周年記念事業に関連し、双方の芸能団による文化イベントのほか、産業、経済、技術、学術など相互交流の活性化を目的とした取り組みがボリビアで実施された。
 ボリビア県系人の玉城優美さん(23)は、ボリビア小規模農家が生産したコーヒー豆とカカオ豆の集出荷と、沖縄への輸出・販売をすることで双方の交流を活性化させるビジネスプランを2022年に企画した。記念事業では、そのプロジェクトを支援しようとサンタクルス県の南西にあるサマイパタ地域の農園や、サンタクルス市内の焙煎(ばいせん)所などを訪問して市場調査を行った。
 自然の森と共生して栽培する環境負荷の低い高品質なコーヒー豆は生産者の思いも熱く、コーヒーを通じてボリビアと沖縄のビジネス交流がさらに発展することに期待が高まった。
 沖縄から来訪した沖縄県庁文化観光スポーツ部交流推進課の内山知洋さんと同部観光振興課の松田めぐみさん、ボリビア沖縄県人会やJICAボリビア事務所、沖縄県内企業の関係者は、サンタクルス県庁のルイス・エドゥアルド氏を訪問した。経済交流、人的交流の活性化に向けて意見を交わした。
 琉球大学と名桜大学が大学間学術交流協定を結ぶ、ガブリエル・レネ・モレノ国立自治大学では、レイネリオ・バルガス副学長と相互の学生を含めた人材交流についての意見交換をした。
 県交流推進課の内山さんは「南米、特にボリビアから沖縄、そしてアジアへつながるウチナーネットワーク構築を目指したい。今回、多くの方のご協力・ご支援を得て、新たな交流の形がつくられようとしていることに大変感謝している」と振り返った。 
  (安里三奈美通信員)