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若手大型牛無敗同士が激突(シーの一番) 夏初月闘牛大会 28日、石川ドーム


若手大型牛無敗同士が激突(シーの一番) 夏初月闘牛大会 28日、石川ドーム
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 夏初月闘牛大会(島尻闘牛組合主催、琉球新報社共催、特別協賛・avanti)が28日午後1時から、うるま市石川多目的ドームで開かれる。注目のシーの1番は強襲荒虎と荒岩王の、デビューから負けなしの若手大型牛同士が激突する。

 シーの2番のカケ技の名手・南星朱蘭とこちらもカケ技を得意とする心美花形のカケ技対決や、シーの3番のカケ技を駆使した長期戦を得意とする全勝工業カキヤーとカケ技から腹取りの波状攻撃で常に短期決着を狙う剛毅の対戦など、見どころ満載の好取組となっている。

 シーの7番、沖縄初登場の馬天オーヤーは、沖縄と徳之島で軽量級全島一に輝いた二代目関東ルビーの直系で徳之島で2勝を挙げ非常に高い評価を得ている。沖縄闘牛界にどのような旋風を巻き起こすのか要注目だ。

 入場料は男性2500円、女性2千円、中高生千円、小学生以下無料。

 強襲荒虎は、横開きのヒラ角を使った腹取り速攻を得意とする荒技牛だ。昨年9月の初戦ではベテランの竜輝赤桜(元・盛アコー)を1分余りで退け、続く2戦目は元中量級全島一牛・南星阿炎をわずか28秒で撃破し闘牛ファンを驚嘆させた。しかし、直近の角三国との対戦では角三国の固い守りに得意の腹取り速攻を封じられ長期戦の末に辛勝した。だが、この一戦で長期戦も戦える自信につながったのではないだろうか。

 対する荒岩王は、腹取りを得意とする1100キロの大型牛だ。徳之島で昨年3月のデビュー戦を約15分の長期戦で凛前紋を破って白星スタートを切った。2戦目に勝進龍に勝利したことがきっかけで一気に評価を高めたが、練習試合で右角が折れるというアクシデントにより長期休養に入らざるを得なくなった。片角を失った精神的ダメージや沖縄へ移籍してまだ日が浅いためコンディション面での不安は残るだろう。

(平川智之通信員)

強襲荒虎
荒岩王