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切磋琢磨し上位入賞 名護高・島袋さん、與那嶺さん


切磋琢磨し上位入賞 名護高・島袋さん、與那嶺さん 5キロ女子で優勝した島袋楓梨さん(左)と5キロ男子で6位の成績を残した與那嶺優心さん=21日、大宜味村塩屋
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 【大宜味】名護高校駅伝部に所属する島袋楓梨(かりん)さん(16)=名護市、写真左=と與那嶺優心(はあと)さん(16)=同右=は共に塩屋と縁があり、塩屋湾周辺で練習に励んできた。今大会は2人とも5キロに出場し、島袋さんが女子1位、與那嶺さんが男子6位の好成績を収めた。
 島袋さんは中学時代、バスケットボール部に所属しながら駅伝の選手としても北部地区の大会などに出場した。昨年7月には駅伝部へ転部し、今年3月の東村つつじマラソン大会では5キロ一般女子部門で優勝した。塩屋での練習は塩屋湾一周マラソンへの出場を目標に中学3年から始めたといい「1位が目標だったのでうれしい」と優勝を喜んだ。練習中には住民から声をかけられることも多いという。「声をかけられると励みになる。塩屋の人の温かさが好き」とほほ笑んだ。
 島袋さんと與那嶺さんは同じ部活仲間として共に切磋琢磨(せっさたくま)する存在だ。與那嶺さんは今大会、残り2キロから熱中症のような症状で足がふらついたが「島袋さんに負けたくない」という強い思いを持ち、島袋さんよりも先にゴールテープを切った。
 與那嶺さんは島袋さんの長所について「練習を積み重ねて継続するところは見習いたい」と話す。島袋さんも、與那嶺さんを「体幹など補強が毎日できている」と尊敬した。互いの不足点を補い合いながら、駅伝の全九州高校大会への男女とも出場、そして京都府で開かれる全国高校駅伝への出場を目指す。(武井悠)