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木造エントランスがお迎え こどもの国 「沖縄市場vol.5」 沖縄で初開催


木造エントランスがお迎え こどもの国 「沖縄市場vol.5」 沖縄で初開催 移動遊園地のような遊具を楽しむ子どもたち=7日
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【沖縄】第13回沖縄こどもの国はなまつりの最終イベント「おいしい、たのしい、うれしい、愛ある場。沖縄市場vol.5 もっと知ってほしい沖縄」(Banana concept、Jam&Co.主催)が6、7の両日、沖縄市の沖縄こどもの国水とみどりの広場で開かれた。これまで名古屋市で行われてきたが、今回が沖縄初開催。雑貨や飲食など55店舗が一堂に会し、手作りの木造エントランスなどの造作・装飾や音響など協力も多岐に及んだ。移動遊園地のような遊具も置かれて随所にこだわりの詰まった会場。あいにくの雨天の中、訪れた子どもから大人までが楽しんだ。
 木製の入り口「ワンダーウォール」は木工・内装を手がけるグワポ(嶺井大地代表)のメンバー工藤大輔さんらが、専門学校インターナショナルデザインアカデミーの学生らと共に1日半ほどで作り上げた力作だ。工藤さんは「若い人たちが興味を持って手伝ってくれたのは良かった」と振り返る。ゴールデンウイークの期間まで設置される予定だという。
 会場には飲食や雑貨、本や植物など多様な売店が並んだ。  浦添市から訪れた伊佐結莉さん(5)、一花さん(3)は、父の常克さん(33)、母朝絵さん(33)、妹の芙実乃さん(1)に見守られながら移動遊園地式の遊具を満喫し、「上に上がる時が飛行機みたいだった」「下に降りる時めっちゃ楽しかった」などと喜んだ。
 「沖縄のかっこいいお店を紹介したい」と同企画を3年前に名古屋で始めたジャムアンドカンパニーの朴木一悦代表は、「沖縄開催はすごく緊張したが、おおらかに対応してくれてありがたい」と関係者の尽力に感謝した。開催前に「イベントは街づくりに似ている」と語っていた主催者のバナナコンセプトの仲宗根巌代表は「大雨でも楽しめるよう、次回はこの経験を生かしたい」と意欲を語った。 (石井恭子)