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旧園舎に感謝、お別れ会 浦添・みのり幼稚園 メッセージ落書き


旧園舎に感謝、お別れ会 浦添・みのり幼稚園 メッセージ落書き 旧園舎の窓などに絵やメッセージを書き別れを惜しむ卒園生ら=20日、浦添市宮城
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 【浦添】浦添市のみのり幼稚園で20日、市宮城に所在した旧園舎とのお別れ会が開かれた。同園は4月から市前田に移転しており、老朽化した旧園舎は5月に解体する。同日は卒園生や在園生、保護者らが思い出の詰まった園舎を見学し、壁や窓、床にメッセージを書き込んで別れを告げた。
 旧園舎は1964年に完成した。3階建ての1、2階にあったみのり幼稚園は77年に開園し、47年間、多数の卒園生を送り出してきた。今回、卒園生の保護者らが「最後に園舎に自由に落書きをしてもらおう」と、お別れ会を企画した。
 自身も子ども4人も通った佐久本慧さん(42)=那覇市=は「伸び伸びと育てる教育方針で、家ではできない多様な体験をさせてもらった。思い出が多く、壊されるのは寂しい」と惜しみながら、親子で園舎に絵を描いた。現在も通園する長男の浬くん(5)は「落書きできて楽しかった」と笑顔で話した。園の川満翔太副理事長は「園のことを思っていただき感謝する。新たな場所で、また頑張っていきたい」と感謝した。 (岩切美穂)