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全国の中2生 沖縄文化触れる 糸満青少年の家など 選抜の100人国内研修


全国の中2生 沖縄文化触れる 糸満青少年の家など 選抜の100人国内研修 照喜名朝國さん(右奥)らが奏でる音色や琉舞など、沖縄の伝統芸術を鑑賞する全国の生徒たち=3月26日、県立糸満青少年の家(提供)
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 【糸満】県立糸満青少年の家でこのほど、全国各地の中学2年生を対象にした国内研修(日本PTA全国協議会主催)が実施された。沖縄の伝統文化に触れてもらおうと、初日の3月26日は琉球古典音楽安冨祖流師範で、県指定無形文化財「沖縄伝統音楽安冨祖流」保持者でもある照喜名朝國さんの歌三線などの鑑賞会が開かれた。
 かぎやで風を幕開けに十七八節、二揚仲風節の3曲が披露された。参加した約100人の生徒たちは歌三線や笛、琴の音色や琉球舞踊の舞に魅了された様子で聴き入っていた。
 鑑賞後、照喜名さんへの質疑もあり「なぜ、この仕事に就こうと思ったのですか」という質問が上がった。照喜名さんは「伝統を守っていくことが大事だと思った」と答えた。「どうして声が長く続くのですか」と尋ねる生徒もおり、沖縄の伝統文化に興味津々の様子だった。
 国内研修は全国47都道府県から選抜された中学2年生を対象に、青少年教育施設で集団宿泊を通じて国際社会で活躍でき、時代を担う人材を育成する目的で毎年開催されている。今回は3月26~30日、糸満青少年の家と渡嘉敷村の国立沖縄青少年交流の家で開催された。
 (中川廣江通信員)