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ネット利用 正しい判断で 伊江・西小で講演会 トラブルの実態や注意点説明 沖縄


ネット利用 正しい判断で 伊江・西小で講演会 トラブルの実態や注意点説明 沖縄 3~6年生を対象に実施した情報モラル講演会=22日、伊江村立西小学校体育館
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 伊江村立西小学校(赤嶺美奈子校長)は22日、3~6年生を対象にした情報モラル講演会を実施した。インターネットの普及や携帯電話の利用増加で、ケータイ依存やネットいじめ、ネット詐欺などさまざまなトラブルが多発していることから、情報社会化の危険から身を守り、正しい判断や望ましい態度を育むことが狙い。

 講師を務めたのは、沖縄セルラーの安慶田武夫さんと波照間裕樹さん。「正しい知識でかしこく使いこなそう。スマホ、携帯安全教室」をテーマに、スマホの便利さやさまざまなトラブルの実態、それに巻き込まれないための注意点などを児童らと共に確認した。オンラインゲームやネット依存の動画を見せて何が問題か友達同士の話し合いを促し、どうすればそれを回避できるかを説いた。

 波照間さんは「オンラインゲームは顔が見えず、危険な人とつながり犯罪に巻き込まれることがある。交流サイト(SNS)上のいじめもあり、ネット依存は自分の意思でやめられなくなる」とその危険性を説明した。気をつけることとして「各家庭でオンラインゲームやスマホを使う場所や時間のルールを決める。いじめにあったら証拠を残す。知らない人とはつながらない、会わない。親に相談する」と話し、「スマホなどは正しく使い犯罪に巻き込まれないようにしてほしい」と呼びかけた。

 6年生の児童は「身近にあるスマホは、インターネットにつながり便利な道具だけど、依存症になったり、オンラインゲームで知り合った人に会いに行ったりすると危険な目に遭うこともある。情報化社会に生きる中で、そのようなことに巻き込まれないよう気をつけたい」と話し、正しく利用することの重要性を学んだ様子だった。

 赤嶺校長は2022年度に国民生活センターに相談があった小中高生のゲームの課金平均額は33万円であることに触れて「お家の人が働いて得たお金です。今日の話を生かし課金というワードが出たらすぐ止めよう」と呼びかけた。 

(知念光江通信員)