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幅広い世代集い伝統行事 宜野湾・大山区 多彩舞台、トゥシビー30人を祝福


幅広い世代集い伝統行事 宜野湾・大山区 多彩舞台、トゥシビー30人を祝福 150人を超える高齢者らが集まり、余興の舞台などを楽しんだ大山区伝統行事=2日、宜野湾市の大山公民館
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 【宜野湾】宜野湾市大山区は2日、2024年度大山区伝統行事(敬老会・三月チャー・腰ユクイ)を大山公民館で開催した。約150人の高齢者をはじめ、地域の児童生徒らも余興発表に駆け付けた。
 伝統行事は当初、学事奨励会も含めて1958年から始まり、今年で66年目。30人のトゥシビー(新敬老者、52年4月~53年3月生まれ)を代表して宮城郁子さん、名城さよ子さんに記念品が贈られた。
 末吉孝行自治会長によると伝統行事は当初、女性たちが舞い踊る三月チャーの舞台、収穫期を終えた農家が腰ユクイ(腰休め)で楽しむ舞台などがそれぞれ本格的に行われていたという。現在は敬老会を主に実施され、直接三月チャーの踊りなどは行われないが、幅広い世代の区民を呼びたいと、これらの名称も残しているという。学事奨励会は単独で行われている。
 37歳の末吉自治会長は「一笑一若、一怒一老」(笑えば若返り、怒れば老いる)と掲げ、「5歳でも10歳でも若返ってあすからの活力にしてほしい。人が集まることでエネルギーが生まれる。地域の先輩方に感謝を伝えつつ、若い人との交流も介して地域の活力をつくりたい」と話した。
 余興では高齢者の舞台のみならず、宜野湾高校ダンス部、凜道場の子どもたちによる空手演武なども披露され、場内が沸いた。宮城徳彦・老人クラブ会長は「人生で培われた教訓を皆で共有し、大山をさらに良い地域にしていきましょう」と乾杯の音頭を取った。 (石井恭子)