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「宮古大雨、農家被害支援を」 与党市議団が副市長に要請


「宮古大雨、農家被害支援を」 与党市議団が副市長に要請 冠水した時の水位を示す農家の友利憲昭さん=5月24日、宮古島市平良東仲宗根添
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【宮古島】5月20日から宮古島市で降り続けた大雨で、宮古島市議会与党市議団(代表・長崎富夫市議)は5月24日、宮古島市の嘉数登副市長を訪ね、市内の被害状況を迅速に把握し、農作物被害に対する支援策を講じるよう求めた。嘉数副市長は「市民が安心できるように対応したい」と答えた。
 要請に先立ち、市議団は市平良東仲宗根添のマンゴー農園を視察した。周辺の排水路の処理能力を超え、地下水もオーバーフローして地表にあふれ出た水が道路や畑を勢いよく流れ出ていた。農家の友利憲昭さんによると、畑は低い土地に位置し、排水処理能力を超え、地下水もオーバーフローした際に畑やその周辺に水がたまるという。
 友利さんは「構造的に冠水が起こりやすい状況になっている。県や市には根本的な対策を取ってほしい」と訴えた。猛烈な雨が降った20日、冠水は腰の高さ以上に達し、畑に近づくことができなかったという。
 市議団の要請文は、サトウキビやマンゴー、葉タバコなどの基幹的農作物に大きな被害が発生したと指摘。その上で大災害を想定した被害軽減策や避難訓練などの拡充や、農作物被害への支援策などを求めた。 (友寄開)