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「心がプラス」で薬物防止 講師の篠田さん 那覇市教委が研修会


「心がプラス」で薬物防止 講師の篠田さん 那覇市教委が研修会 薬物乱用防止について講話する篠田康人さん=5月24日、那覇市牧志駅前ほしぞら公民館3階ホール(提供)
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 【那覇】那覇市教育委員会(宮里寿子教育長)は5月24日、那覇市牧志駅前ほしぞら公民館3階ホールで、市内の全小中学校の校長や教頭、養護教諭らを対象に、ライオンズクエスト・ライフスキル教育プログラムを用いた「薬物乱用防止教室」(協力、沖縄ライオンズクラブ)を開いた。約110人が参加した。講師は、同クエスト認定講師でNPO法人青少年育成支援フォーラムの篠田康人さんが務めた。
 研修会は、学校における薬物乱用防止教育の考え方や進め方、子ども向け薬物乱用防止教室の効果的な指導法などを体験することが狙い。
 篠田さんは「薬物に対する知識や情報を伝えるだけではなく、子どもたちが自ら望ましい行動に結びつけられることが重要。学校生活の中で子どもたちがライフスキルを高めることで自尊感情やコミュニケーション、意思決定などが高まり、防止につながる。キーワードは、心がプラスの方向に動くこと」などと講話した。
 自分の行いに対する波及効果を考えるワークで、周囲に与える影響などについて討議した。
 ワーク後に篠田さんは「日頃から良い仲間をつくれば悪い行いをしようとした時にその仲間が良い方向へ導いてくれる。悪い行いをした時には誰が困るか、良い行いをした時には誰が喜ぶか、といった客観的な見方ができ、自らが気づくことが大事だ」と仲間づくりの大切さを強調した。 (中川廣江通信員)