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多彩な企画「シゲルハウス」 今帰仁の介護施設 103歳利用者も「楽しいよ」


多彩な企画「シゲルハウス」 今帰仁の介護施設 103歳利用者も「楽しいよ」 4月に開催された1~4月の合同誕生日会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【今帰仁】今帰仁村天底の小規模多機能型介護施設「SHIGERU・HOUSE(シゲルハウス)」(石川洋介管理者)では毎月、利用者の要望に応え、外食や観光地散策など、中南部までにも出掛けるお楽しみ企画を実施する。
 5月29日は「カラオケ大会」が開催された。てーふぁ(おふざけ)満載で、自由度高めのカラオケ大会は大盛り上がりで華やいだ。
 上間敏子さん(93)による「一晩、考えた」という開会宣言で幕開け。トップバッターで最年長103歳の大城トヨさんは、立ち姿で「ふるさと」を力強く歌唱。我那覇志津子さん(92)は自前のドレスで「青い山脈」を歌った。自己紹介で年齢をごまかすと「サバ読んでいる」と爆笑が起こった。
 「いきがいなぐすがい(女装)」の大城盛幸さんは「男と女のラブゲーム」を石川管理者と歌唱し楽しませた。5月生まれの安谷屋千代さん(98)の誕生日祝いも行われた。皆さま「わーが! わーが!(われもわれも)」と積極的に歌を楽しんだ。大城トヨさんは「毎日、とても元気。シゲルハウスは楽しいよ。何でもおいしい」と、長寿の秘訣(ひけつ)を話した。
 石川管理者は事業所の特色について「訪問、通い、宿泊もできる介護事業所。アットホームな空間で利用者から親近感を得やすく、常に利用者との会話を心掛けている。地域とのつながりを大事にし、これからも支え合っていきたい」と話した。 (池辺賢児通信員)