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野球少年 プロの球場沸かす 那覇 今帰仁チーム絆が始球式


野球少年 プロの球場沸かす 那覇 今帰仁チーム絆が始球式 バファローズ公式マスコットと記念撮影する今帰仁チーム絆の選手=5月15日、沖縄セルラースタジアム那覇(提供)
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 【今帰仁】5月15日に那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇で行われたプロ野球パ・リーグの千葉ロッテマリーンズ対オリックス・バファローズ戦で、今帰仁村の少年野球チーム「今帰仁チーム絆」(山城金也監督)が始球式に挑戦し、球場の観客を沸かせた。
 始球式の権利は、事前イベント「子どもたちに夢を! メガネ1番プレゼンツ始球式&スピードガンコンテスト」の抽選で獲得した。キャプテンの大城穂(みのり)さんは普段は外野のポジションだが、当たりを引き当てた記念にマウンドに上がった。
 始球式でプレーがかかると、大城さんはキャッチャーミットをかまえる副キャプテンの親川大志稜(だいじろう)さんを見つめ、4、5球のサインに首を振るしぐさを見せた。親川さんがサイン確認のためマウンドに駆け寄ると、大城さんはすぐに戻れとグラブでジェスチャー。プロ野球選手のようなやりとりに、会場から笑いが起きた。その後、無事にボールを投げ終わると、大きな拍手を浴びながら笑顔でベンチに戻った。
 バッテリーを組んだ2人は「始球式は作戦通り。思い出になった。この貴重な経験を生かし、今後も野球も勉強も頑張り、高校では憧れの甲子園球場のグラウンドに立ちたい」と目を輝かせた。
 始球式に参加した全員にサイン入りボールと野球観戦のチケットがプレゼントされ、チームのメンバーにとって思い出に残る1日となった。
 (新城孝博通信員)