【大宜味】県立農業大学校2年の学生13人が5日、大宜味村津波のきゆな牧場(喜友名慶子代表)を訪れ、農産物の付加価値づくりなどについて学んだ。学生らは喜友名代表の案内で牛舎の見学と解説を受けたほか、バター作り体験を楽しんだ。
同大学校の講義「食農価値発見ワーク」の一環。今回、実際に農家を見学しながら農業の農産物利用の付加価値づくりを体験し、6次産業化の現状を把握することを目的に同牧場を訪れた。参加した学生らは普段、野菜や果樹の生産を学んでいる。いつもは関わることのない酪農に興味津々の様子を見せた。
野菜コースの国吉泰生さん(20)は那覇市出身。親族に農家はおらず、料理が好きで飲食業界への就職を目指していたという。しかし、コロナ禍で料理業界が打撃を受けていることを知り、食の大本である農業の道を選んだ。今回の経験も生かして「県産食材を家庭に増やして、食を豊かにしたい」と意気込む。
嘉手苅尚吾さん(31)は約10年間、ヘチマや大根を生産してきたが、農業経営などを学び直そうと入学した。卒業後は「施設でオクラ栽培に取り組んでみたい」という。
喜友名代表は、野菜や果物を生産した際にはスムージー開発などでタイアップできるのではないかと提案した。その上で「これから沖縄の農業を支える皆さんを応援したい」とエールを送った。
(玉寄光太)
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酪農で学ぶ付加価値づくり 県立農業大学校 大宜味で牧場見学
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琉球新報朝刊
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