【うるま】梅雨の晴れ間となった4日、うるま市の平敷屋小学校2年生が、校外学習の「町たんけん」で地域散策を行った。琉球王朝時代、平敷屋の脇地頭として活躍した和文学者、平敷屋朝敏ゆかりの場所を中心に約3キロを児童22人が元気よく歩いた。案内は「平敷屋朝敏を語る会」会長の東武さんが行った。
朝敏が水不足に悩む農民のために造ったタキノークムイ(ため池)では、バッタやカエルなども観察しながら、東さんの話に耳を傾けた。クムイで掘り出された土を盛って築いた平敷屋タキノー(市指定史跡)では、元気に丘を駆け上がった児童たちが高台からの眺めを楽しんだ。300年前の農民の様子を詠んだ歌碑の前では、児童の一人から「東さんは、朝敏に会ったことある?」などと質問され、東さんは「会いたかったけどなあ」と笑顔で答えた。
後半は、ヒッチャマー(平敷屋の氏神)や、朝敏の仮住まいの跡、勝連間切の番所跡などを歩いた。参加した児童の和田陽葵(ひまり)さんは「朝敏は知らなかったけど、神様にもウートートーできて楽しかった」と笑顔で振り返った。担任の森隆輝教諭は「いろいろな経験を通して、自分の町のことについて詳しくなってほしい」と話した。案内を終えた東さんは「20年以上続く活動なので、後輩も育てながら継続したい」と意欲をみせた。
(石川優子通信員)
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平敷屋朝敏ゆかりの地を探検 うるま・平敷屋小 市史跡「タキノー」も
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