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国頭安波・安田区 豊漁・豊作願いハーリー かけ声合わせて「ヨイショ」


国頭安波・安田区 豊漁・豊作願いハーリー かけ声合わせて「ヨイショ」 ハーリー大会で元気に船をこぐ参加者ら =5月25日、国頭村安波海岸
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 【国頭】国頭村安波区(玉城てるみ区長)で5月25日、安田区(宮城磯乃区長)で5月26日、農作物の害虫を払い、五穀豊穣(ほうじょう)を願うアブシバレー(畔払い)が行われ、その一環として集落海岸でハーリー大会が開かれた。
 各区民らはハーリー大会と浜下りを楽しみ、終了後は公民館で交流会が開かれ、持ち寄ったごちそうを囲み、三線や舞踊、子どもたちの余興などで区民相互の親睦を深めた。
 安波区のアブシバレーは、与座高道さん(23)が海に向かって一礼し、後ろ向きに害虫を海へ放り投げて、この一年の五穀豊穣を祈願した。ハーリー大会では、地元大人・小学校児童・中南部の郷友会からも参加して盛り上げた。
 玉城区長は「ことしもアブシバレー行事を開催できて良かった。区民が健康第一にすごせるように、いい一年になるように協力していきたい」と話した。
 安田区のハーリー大会は、区民や小学校児童、どうぶつたちの病院職員などのほか、名護市源河から源河こども育成会も参加した。安田小学校の児童4人は、他校児童と合同で参加して交流を深め、「ヨイショ、ヨイショ」と元気あるかけ声でかいをこいでいた。
 開会式で宮城区長が「良い天気になりハーリー日和で良かった。豊漁・豊作・繁栄を祈念しながらこの場を楽しんでいただきたい」とあいさつ。審判長を務めた大城盛雄さん(87)は「安田区で約400年続いているという歴史がある。歴史を重んじながら楽しんで最後まであきらめず盛り上げていきましょう」と参加者を激励した。 (新城高仁通信員)