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甲子園予選前に真剣勝負 具志川商宜野座高 全3年生出場、応援も白熱


甲子園予選前に真剣勝負 具志川商宜野座高 全3年生出場、応援も白熱 試合と応援などを通じ全国高校野球選手権沖縄大会前に交流親睦を深めた具志川商業高校と宜野座高校の選手ら=9日、バイトするならエントリー宜野座スタジアム
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【宜野座】具志川商業高校野球部(喜舎場正太監督)と宜野座高校野球部(宮城岳幸監督)は9日、3年生にとって最後の夏の県大会を前に、両校の3年生の全選手で構成するチームで2試合の真剣勝負を宜野座村のスタジアムで行った。県大会で背番号を手にできない可能性のある選手にとっては、試合用のユニホームを身に着ける最後の試合で力いっぱい戦っていた。
 試合は2試合とも宜野座高校が勝利し、今県大会のシード校の実力を見せた。またスタンドの両校応援団は、気持ちを一つに同じ応援歌やダンスで一緒に応援。互いに大きな声でエールを送り、試合の合間に交流を深めて、来たる大会でまた対決しようと誓った。
 梅雨の合間でこの日も雨予報だったが選手の思いが通じたのか、試合中は天候も持ちこたえた。2試合が終わると土砂降りの雨が降った。その後はスタンドで、保護者らが見守る中、両校の指名された選手が一発ギャグやダンスなどを披露し、互いに拍手を送り笑顔で交流親睦を深めた。
 宜野座高校の石川晄大キャプテンは「両校スタンドから応援があり、大会のような緊張感の中で試合ができた。大会前でお互いぴりついている時期だと思うが、応援などを通じて交流を深められてよかった。県大会では甲子園を目指し3年間の全てを出し切りたい」と話した。具志川商業の宇地原也季斗キャプテンは「大会前に3年生全員がユニホームを着けて、緊張感を持ち宜野座高校と戦えたことに感謝したい。大会で対戦することがあれば、お互い大好きな野球を楽しみながらも全力でぶつかり合い、最後は僕たちが笑いたい」と話した。
 全国高校野球選手権沖縄大会は22日に開幕し、高校球児たちの熱い夏が始まる。 (新城孝博通信員)