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途上国では水くみは子どもの仕事 大変さ歩いて体感 うるま


途上国では水くみは子どもの仕事 大変さ歩いて体感 うるま 日々の水くみを必要とする地域に思いをはせながら歩く参加者ら=うるま市の海中道路
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 【うるま】安全な水を手に入れることが難しい海外の地域に対し、歩くことで国際協力を果たすイベント「URUMA WALK in her shoes」が5月25日、うるま市で開かれた。

 海外の途上国で水くみをする女性や子どもたちが歩く平均距離である約6キロを実際に体感するチャリティーイベントには、今回約90人が参加した。

 海中道路の海の駅あやはし館をスタートし、平安座島のカー(湧き水)ポイントを折り返してゴールした。歩いた後はセラピードッグ10頭と触れ合う時間や、警察犬のデモンストレーションもあり、参加者同士の交流の場ともなった。

 安全な水を手に入れることが難しい地域の子どもたちが、さまざまな機会を水くみの時間に費やしている現状についてもスタッフから説明を受けた。

 平安座島から友人と参加した奥田サチ江さんは「実際に歩いてみると、本当にすごい距離。普段、自分たちがいかに恵まれているかを知るいいきっかけになった」と話した。

 参加費は貧困の解決や人道支援の国際NGOに贈られる。
  (石川優子通信員)