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小空間で音楽、アートを 沖縄市「バッファ」29日に本格始動 多分野つなぐ場に


小空間で音楽、アートを 沖縄市「バッファ」29日に本格始動 多分野つなぐ場に 音楽やアートのための小さなホール「バッファ」=沖縄市園田(鳥村鋼一氏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 石井 恭子

 沖縄市園田にこのほど、音楽とアートのための小さなホール「Buffer(バッファ)」(三島友希代表)が完成した。

 芸術のみならず、産業や教育など多分野を横断する表現を創造、鑑賞する空間で、収容は20人ほど。「緩衝」「ゆとり」の意をその名に持つバッファの今後に、三島さんは「別々の人が横断的表現で影響し合い、地域や社会につながっていく場所、豊かでゆとりのある場所にしたい」と語る。

 29日午後7時から46Gchu(シロクジチュウ)ライブ(ビオラ・くによしさちこ、ギター・宮里春喜)が開催され、本格始動する。料金3千円。

 バッファを運営する企業「error(エラー)」の代表でもある三島さんと、取締役でバイオリニストの高宮城徹夫さんは18日、沖縄市の琉球新報中部支社を訪れ、思いを語った。処置を施していないコンクリートの躯体(くたい)で音響機器も使用しないバッファの構造に、三島さんは「ほら穴的な自然のままのユニークさがある」と話す。

※注:企業「error(エラー)」の「e」は鏡文字

エラー代表の三島友希さん(右)、取締役の高宮城徹夫さん=18日、沖縄市の琉球新報中部支社

 4月のお披露目会で演奏したという高宮城さんは「聞き手と1メートルしか離れていない。小さな演奏がほぼ生の音で楽に聞ける。音響なしの演奏がどう聞こえるかも楽しんで」と語った。

 今後は県内の芸能や芸術に関する人たちのアーカイブを進めて展覧会を開いたり、例えば沖縄芝居役者の北村三郎さん(高宮城さんの祖父)ら一人に焦点を当てて輪郭を伝える企画なども考えているそうだ。ゆくゆくは空間のレンタルもしていきたいという。

 7月15日午後2時からは「あなたとペットのしあわせアロマセミナー&ワークショップmini」を開く。ペット同伴不可。講師はくによしさちこさん(ペットアロマホームケアアドバイザー)、料金3千円。いずれも予約、問い合わせなどはbuffer@error.co.jp、電話098(988)5030。

(石井恭子)